dtpといっても、お手軽から本格的なものまで幅が広いのです
まずは手軽に始めてあなたのdtpの楽しさを発見しましょう
dtpというのはデスク・トップ・パブリッシングの略の事です。直訳すると、「机の上での印刷」という意味になります。パソコンの普及した昨今では、自宅で年賀状を印刷したり、お店で使うポップも自分で刷したりするわけですが、実はこれもれっきとしたdtpなのです。
ここでテーマになってくるのが有料のフォント(書体)や高性能のプリンターが必要なのか?なのですが、印刷業界ではなく、dtpデザイナーやグラフィックデザイナーになるわけでもないのならば、こだわる必要はありません。有料のフォントを入手したところで家庭用のインクジェットプリンターでは欠点のにじみが出て、漢字書体の多画数での表現力を出せませんし、クライアントのリクエストに応じたフォントの選択をする場面もありませんので無駄に投資しなくても良いわけです。
プリンターについては、安価なレーザープリンターで高性能なものを手に入れる機会があれば検討の余地はありますが、カラー出力可能で高性能なものとなるとそれほど多くはないので、決してこだわる必要はありません。
商業印刷業界の方ならご存知ですが、業務でPCを使う場合には圧倒的にMacのシェアが多いです、このごろはWindowsのシェアも増えていますが、多くはありません。これはアパレル業界やデザイン業界も似たような状態で、グラフィック表現能力・ソフトウェア環境などを業務用として捉えるとどうしてMacに一日の長があり、Macを選択するのが良策だからなのです。
ただ、家庭でdtpとなると話は別です。関連業界を目指しているのなら迷わずMacをオススメしますが、dtpメインの使い方ではなく、色んな用途の中の一つにdtpがあるのならWindowsのPCでも大丈夫です。ご家庭でのプリンターがインクジェットでも、フリーウェアのフォントをダウンロードしてdtpを楽しむことは出来ますので、無理のない選択で良いでしょう。
あとはインターネットの環境さえ整えて、ネット上にたくさんあるフリーウェアのフォントのダウンロードサイトを覗いてみましょう!
フリーウェアでフォントを提供してくれるサイトで書体を確認すると、実に多くの種類があって驚かれることでしょう。ユニークさや「えっ!」と驚くような楽しいフォントがありますので、見ているだけでも発見の連続なのですが、場合によってはフリーウェアなりのデメリットもあります。
変換エラーで違う文字が出てきたり、場合によっては商目的の利用に制限が生じる場合もあります。ただ、マナーを守って利用すれば問題ありませんのでお好きなフォントをダウンロードして、場面に応じた使い分けをしながらdtpを楽しんで下さい。変換エラーが生じた場合でも、バージョンアップで対応して下さる場合があるので品質は徐々に上がってくるでしょう。
また、有料ですが安価な(1000円ぐらいから)フォントも存在しますので、レビューを参考にして検討するのも一考です。手書き文字のフォントなんかは作者さんオリジナルの味わいがあるので、使う場面を想像しながら種類を揃えるのも楽しいですね。